事業紹介 > 縫製品関連事業部 > その他豆知識

その他豆知識

生地の豆知識

生地一般的なブックカバー、財布、鞄などに、主に使われている生地をご紹介します。




本革 Genuine Leather
銀錦
最上の本革。表面がきれいに磨いてあり、仕上がりは塗料を塗っただけ。自然で高級感溢れる本革。

トコ革
銀錦の次に高級な皮。
最近のトコ革は表面を加工してトップレザーという名称で市販されているが、表面の糊などの塗装が厚くなるので、やや自然な風合いが減ります。
最もシボウに近い革は表面にPP膜(ポリプロピレン)がコーティングされていて、手触りはいいが、やや合皮の感じがします。但し、色褪せもせず丈夫で書類鞄には多く使われています。

リサイクルレザ-
本来は細かな本革の練り物ですが、硬いのが特性。特に中国製のリサイクルレザ-は、糊粘着の技術により本革のパ-センテージが低くなり、本革の匂いは製品が完成した時点でなくなります。 製造技術により本革の匂いが強めのリサイクルもございます。





合皮 Synthetic Leather
塩ビ・発泡塩ビ
石油から作られた生地。 
様々な厚み(透明、超透明、移行防止、静電気防止、エンボス、色など)の加工が行われ、 幅広い分野の製品が作られております。 銅版を使ってウェルダー熔接成型が一番安い加工法です。 裏に布地が貼られた生地の場合、特種なウェルダー機械ではないと作れません、 しかも熔接の工法だけなら、電気の不安定、 または温度の加減で破れるなど熱処理不足の不良が発生し易いため、 裏地のある塩ビや発泡塩ビは、ほとんどの場合縫製だけ、 または熱処理した後に飾り糸を縫製して、強度の補強とデザイン性を向上します。


PUレザー
発泡塩ビと違い、一般的にはベースの布生地に特定色を塗装してから、 シボウのあるPU膜を塗装のあるベースにコーティングするという加工です。 レザーの工法により乾式PU、ウェットPUがあります。


セミPUレザー
ベースは塩ビ生地ですが、 ベースの上にシボウのあるPU膜をコーティングしたレザーで仕上げた生地です。


環境対応生地
EVA、TPU 共にウェルター成型とミシンで縫製することが出来ます、 他に生地の裏に貼り付けすることも可能でございます。生地は生分解できるので、 環境を配慮する新素材です。





布生地 Fabric
ナイロン生地


布は模様や元の糸の太さ、
材質、紡ぐ本数、 荒さなどの
構成、 紡ぐ仕様により複雑
で、 ブックカバーなどの生地
として次のように分類します。
財布・パスケースなど小物の生地は70D, 150D, 210D, 420D、カバン用の生地は800D, 1200Dなどの太い糸で出来た生地もあります。裏側処理として、塩ビとの貼り付け、またはEVAとの貼り付けもできます。 
PU性白糊塗装、透明PUを薄く一回塗装、二回塗装、撥水処理など。
普通に知られている処理方法ではありますが、最低ロットが大きいため、オリジナル生地を作る時に我々海外生産をする業者は、最低1000ヤード~2000ヤード以上ではないと、勝手に指定することはできません。
(上記の数字はゲージ。数字が大きくなる程糸が太くなり、出来た生地も厚くなります。)
他の材質について、プリエステル・レオンなどのもナイロン生地と同じのスペックでございます。


キャンバス
基本は綿100%です。生地の厚さは8オンス、10オンス、12オンス、 14オンスなど一般的に使われている表用の生地。 他にキャバス風の生地で、300Dのポリエステル生地で出来た物もあります。


綿
綿100%の物もあれば、ポリエステルとの混紡の物もあります。 ブックカバーや小物入れの裏地として使われる場合が多く、 糸の太さによって厚みは様々ですが、洋服と違い、薄い生地はあまり使用しません。}











製造の豆知識

縫製品 Sewn products

主な工法としては、パーツとパーツを合わせてミシンで縫製する、 又は糊や両面テープを使って、パーツとパーツを固定してから縫製する工法の二種類です。 弊社の工法は主に成型してから縫製する方法を行っております。






コバ塗り工法
生地の断ち切った端部分の処理の工法です。布地のように折り返せない場合、 この工法を使います。縫製した後、縁に塗料を数回に分けて塗って磨き、 塗って磨きを繰り返していくうちに隙間が埋まり、いい商品に仕上がります。 この工法の製品は、表生地の隙間や生地本体の裏地、 芯材など何層もの生地がしっかり密着し、丈夫でキズも目立ちません。


両面折返し工法
生地の縁をそのまま折り込んで縫製する工法。折口が厚くどうしても雑な感じがするので、 弊社の場合、生地の縁を一度スライスして、薄くしてから縫製するという工法を行っています。




片面折返し工法
表の縁を内側に折り返し、糊で固定してから縫製する工法。この工法で作った製品は縁が厚く、 しかも折口の縁はギザギザしてきれいに仕上がりませんので、 弊社は生地の縁はまずスライスしてから折り返し、さらに丁寧に縁の波を修正して、 高級感のある仕上げをしています。